Py-Tag for PROTEINSは、質量分析装置を用いて、タンパク質またはペプチドを高精度に同時解析するための試薬です。リジン特異的反応による、高効率なタンパク質の発現比較定量が可能です。
高い標識率による同定数の増加
広い質量差による高い定量性
専用カラムによる高い操作性
タンパク質またはペプチドにPy-Tag試薬(Py0、Py6、Py12)を標識するキットです。タンパク質またはペプチドに含有するリジンに特異的に反応し、リジン残基1カ所につき質量差6または12を付与することができます。
Py-Tag標識 | 増加する組成式 | 増加する質量数[M+H]+(m/z) |
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Py-Tag 0 使用時 | C13H19 | 175.15 |
Py-Tag 6 使用時 | C713C6H19 | 181.17 |
Py-Tag 12 使用時 | C113C12H19 | 187.19 |
培養細胞等の生体試料よりタンパク質を抽出します。
タンパク質を添付の緩衝液(試薬A,B)に溶解し、Py-Tagを加え、50℃で、4時間反応させます。
Py-Tag標識したタンパク質に還元・アルキル化処理し、トリプシン等酵素で加水分解します。
比較したい試料溶液をそれぞれ等量で混合します。
質量分析装置にて比較分析を行います。
Q1:タンパク質濃度の適正値はありますか?
Q2:Py-Tag標識反応を阻害する物質はありますか?
Q3:ペプチドのN末端とは反応しないのですか?
Q4:中性付近でもPy-Tag標識反応ができますか?
Q5:試薬・カラムの追加購入はできますか?
A1:推奨値は1.0µg/µLです。濃度が薄いとチューブへの吸着により、適正なサンプル量が確保できない可能性があります。
A2:アンモニウム塩を含む緩衝バッファーは、Py-Tag試薬と反応するため使用できません。
A3:反応しません。タンパク質及びペプチドに含有するリジン残基にのみ特異的に反応します。
A4:中性付近でも反応は進むと推測されますが、標識率が低下する恐れがあります。pH9.5での反応を推奨します。
A5:いずれもご購入できます。お気軽にお問い合わせください。
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